Mac OS High Sierraで動作するVRML viewer

Geant4の計算結果を可視化する形式は,OpenGLやVRMLなどいくつかの候補から選択することができます.VRMLはVirtual Reality Modeling Languageの略で,1994年に開発された三次元モデリングのための規格です.1998年には国際標準の規格としてISOに認可され広く普及しましたが,現在はX3Dという新しい規格に取って代わられているようです.

Geant4で選択可能な可視化形式はOpenGL, OpenInventor, DAWN, VRML, HepRep, Qtなどがありますが,三次元でインタラクティブな表示が可能(描画結果を見ながら視点を移動したり拡大縮小したりできる)という特徴からVRMLを利用するのが便利です.VRML形式のファイルは.wrlという拡張子で保存されます.このwrlファイルを閲覧可能なVRMLビューワが必要になります.

かつてはFreeWRLというソフトウェアがMacで動作するVRMLビューワとして利用可能だったのですが,High Sierraではこのアプリケーションは動作しないようです.他の候補になりうるソフトウェアを探してみたところ,Cortona,BS Contact,view3dsceneが見つかりました.はじめの二つはシェアウェアでしたが,view3dsceneはフリーかつオープンソースのソフトフェアです.

view3dsceneの詳細はhttps://castle-engine.io/view3dscene.phpにまとめられています.導入は簡単で,ダウンロードして任意の場所(例えば/Applications)に置くだけです.

Geant4のgeometryや計算結果をVRMLで可視化するためには,環境変数G4VRMLFILE_VIEWERの設定が必要です.view3dsceneを/Applicationsに置いた場合は

export G4VRMLFILE_VIEWER=”/Applications/view3dscene.app/Contents/MacOS/view3dscene”

とすることで設定できます.

Geant4 では,適当なアプリケーションを起動して

/vis/open VRML2FILE

というコマンドを実行することでgeometryをVRML形式(.wrl)で保存できます.実際の使用法はexampleに同梱されているvis.macを参考にするとよいです.例えば,exampleB1ではコンパイル,ビルド,リンクしたのち

./exampleB1

Idle> /control/execute vis.mac

Idle> /run/BeamOn

とすることで添付画像のような出力を得ることができます.

 

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